生活改善のアイデアについて
私は、中学校1年生から22歳の大学4年生までは、家の財政が豊かではなかったので、ずいぶん苦労をしました。大学受験ラジオ講座を聞くのに、ラジオが買えませんでしたので、親戚の方に古いトランジスタラジオを兄が譲ってもらったのを、兄からもらって勉強していました。アンテナが折れていたので感度が悪くなっていましたし、音質はこもっていて聞き取りにくかったのですが、何とか受験勉強に励むことができました。
高校生のときは、特にクラシックが好きでしたが、AMラジオではクラシックが聞けませんので兄からお古のFMラジオを譲ってもらいました。これも多分、親戚の方から譲ってもらったものだと思います。夜中にスピーカーで聞くとやかましいので、ヘッドホーンが必要でしたが、1967年当時は高価でしたので買えませんでした。それで、、また、親戚の人にお古を譲ってもらいました。多少、接触が悪くて片側の音声レベルが低かったのですが、実用上はそんなに気にならなかったので結構愛用していました。しかし、このラジオは、006Pといって9Vですぐに電池が消耗してしまったので、200円しましたが、お小遣いがなくなってしまうので困っていました。それで、親戚の人に単一電池を6個連結したお古のバッテリーを譲ってもらいました。これは長持ちしました。でも、音質はカンカラカンの金属音でした。
やがて、19歳で大学に入学した時に、父親にせがんでステレオを買ってもらいました。48回払いの月賦でで毎月1000円です。でも、レコードを買うお金がなかったので、Beethovenの運命を誕生日に買ってもらう約束をして、1年間365日待ちました。また、親戚の人に成人のお祝いにということで、リヒテルの演奏した変奏曲集のアルバムを1枚買ってもらいました。このレコードは、擦り切れるまで再生しまくりました。
以上のように、大変貧しい環境で育ちましたので、はからずもそれが幸いしたのだと実感していますが、現在、つましい年金生活者ですが、なんとか不満も言わずに精神が平穏に過ごせています。ありがたいことです。
5月23日付けの朝日新聞の朝刊で、標題のとおりの見出しで社説に準ずる扱いで10面に五段抜きで次のような記事が掲載されていました。
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保証期間の延長実現
経済危機に見舞われている欧州で、家電製品などを長持ちさせるための運動が静かに広がっている。無駄な出費を避け、環境への負荷を減らす狙いもある。
不況下 家電使い捨てに警鐘
「壊れやすい」家電製品が特に目立つようになったのは10年ぐらい前から。テレビやパソコン、洗濯機、携帯電話など種類を問わない。」 こう話すのは、スイス・ローザンンウ郊外で修理店を営むクリストフ・イーネブニットさん(五十二歳)だ。まるで壊れやすいように作られた製品が目につく。「映らなくなった。」と客が持ち込んだ薄型テレビは、最近まで約8万円で売られていた。中を見たら、熱に弱い電子部品のコンデンサー(蓄電池)が発熱する変圧器の近くに取り付けてあり、故障していた。「これじゃあ、壊れても当然だ。組み立てやすくして製造コストを下げることだけが狙いだろうが、耐久性への配慮が無い。」 こうした製品は使って2年もすると、10台に1台ほどの割合で故障する可能性があるといいます。・・・中略・・・同国西部で活動する民間団体「スイス・フランス語圏消費者連盟」で製品テストを担うフーマ・カミスさん(38)は、「家電にとどまらず、家庭で使う耐久消費財は壊れやすくなっている。」と話す。どのメーカーにも強烈なコスト削減の圧力がかかっている。結果として製造費の安い国で作られるようになり、生産工程の簡略化などで品質が低下しているとみる。連盟はスイス政府に対して消費者関連法を改正し、メーカーや小売店による製品の保証期間を1年延長して2年にすることを要求。今年1月の規制強化で実現した。さらなる延長などを働きかけている。--------------------------------------------------------------------------------------------
結局、私が思うには、昨日も書きましたようにパソコンの調子が悪くなったらすぐに廃棄したりせずに、HDDやグラフィックボード、スイッチなどを交換すれば、それで正常に動く場合がほとんどですから、企業努力で経費節減のために徹底的に修理して使えばいいのです。ちょっと故障したり調子が悪いというだけで、簡単に廃棄したり、使い捨てたりするのは、バブルの時代の悪習ですから、やはり上記のように環境保全のためにも、パソコンが故障したら今後とも、徹底的に修理や再利用を図るべきだと考えます。
昨日の続きです。実は、私が持ち込んだ代替のパソコンは、私の私物というような物ではなくて、某社の同系列店で廃棄にしたパソコンの部品やケース、DVDドライブ、電源装置、HDDなどの部品を組み合わせて作った物でした。マザーボードとスイッチが壊れていたので、これは、私のお金で中古の2000円未満程度で買ったものを入れておきました。ですから、私物のパソコンなどではなくて、一見して同系列店で使っていた旧式のパソコンを改造したものだということは見ればわかるはずなのですが・・・。
私は、少しでも某社の経費を抑えようとして、某社の系列会社の廃棄したPCの部品を組み合わせて、一部自分のお金で完動品のPCを組み立てたのです。それもこれも、すべて某社の経費を抑えることと産業廃棄物を極力出さない・・・という社会貢献、環境保護を考えた私のボランティア精神の行いが目的でした。まあ、善意でやっていることだったのです。
まあ、私は、こういう事情については、以前にも系列店同士で廃棄になったパソコンの再利用を呼びかけて、経費節減への努力を某社の役員さまに助言して進めさせていただいてきたところですが、そういった企業努力を、今回着任された新任の課長さんにも時間はかかりましたが、理解されて幸いな事だと思うわけです。
たかが廃棄すべき古いパソコンの再利用のお話ですが、されど再利用は大事な社会問題です。2014年の3月末日にwindowsXPのサポートが切れますが、日本全国、いや世界中で古くなったパソコンの再利用の問題は、真剣にその対策を練って、大きな社会問題にならないようにしたいものです。