自分がよく入力しているPC9821nw150以外に、Lavie nw230Dを所有していますが、この機種もよくブログの入力に使っています。そして、これは義父の遺品なのです。義父が老後のたしなみに朝日新聞の天声人語を毎日入力するために、妻の長姉が贈ったものです。すでに、何年も活用したためにキーボードが傷み、しかも液晶も暗くなりましたので、外付けの液晶とキーボードを着けて入力していました。84歳で逝去されましたが、まったくボケることはありませんでした。これは、長年水泳やゴルフや読書やカメラの趣味があったこととともに、この決して俊足ではないPCの入力を毎日していたことが影響しているからだと思います。
つまり、指先の運動は頭の老化を防ぐ効果があるということを聞いたことがあるのです。しかも、それは、全自動の便利な機械ではなく、よくフリーズしたりするので、手動でF2ボタンを押して、BIOSの設定の変更の画面を呼び出してから設定を変更せずにSAVEして、再起動するような面倒くさい作業を毎日、何回かせざるを得ない機械なのです。これは、やはり頭を使わないとちょっとやそっとでは動いてくれない、不便な機械だったのです。
また、BIOSを下手に変更してしまったときは、もとの設定は何だったのかを思い出さないと起動してくれませんので、私が訪問した時に教えました。でも、84歳で、PCのBIOSを触る人が果たして何人いるのでしょうか?こんな複雑そうにみえて、実際ややこしい古びた機械を相手に毎日入力しつづけて、epsonのこれまた古びた印刷しづらいインクジェットプリンタを調整しながら、経費節約のためあまり品質のよいとは言えない互換品のインクを装填して、毎日印刷していたのです。
これは、義父にこの機械を送った妻の長姉の方針でしょうが、正解でした。つまり、もし万が一、便利でストレスを感じないぐらい高速な最新型のPCを義父に贈った場合、その便利さに84歳の体がなじんでしまい、脳や指先の老化をひどく早めてしまって、おそら80歳に達しないで逝去された可能性があると思うのです。足腰が弱っていましたので、一日中PCやテレビやカメラをさわる機械お宅になって・・・ということを避けるために、賢い長姉はあえて、古びて超難解な面倒なPCを贈ったのだと思います。本当に親孝行な長姉だと思います。
で、その機械を私が引き継いで使っているようなわけです。さすがに、BIOSの変更の画面はいやなので、インストールしなおしました。つまり、OSを複数立ち上げられるパーテーションコマンダーというソフトを導入して、win98、winme,win2000を切り替えて起動できるように設定し直しました。こうすると、ブートセクタがパーテーションコマンダーに書き換えられていますから、起動時にBIOSの変更を促すことができなくて、OS選択画面に切り替わります。
これでwin98を立ち上げると、案の定、不正終了で再起動です。で・・・BIOSの変更画面に行こうとするのですがOS選択画面に切り替わります。今度はMEか2000を正常に立ち上げれば、めでたく起動するのです。
まあ、義父の遺品をこう言う風に活用して、自分も老化しないように、この機械を活用していこうと思います。もっと速く動くPCは、動画の編集、エンコ、地デジの録画、DVD焼付けなど、どうしても必要とされる場合に限って使います。単なる事務処理しかしない場合に、最新型のPCを使わないとストレスが堪る・・・なんて発想をもって、マルチタスク処理を楽しもうとすることは、私のポリシーとしては、それでもって長時間PCに向き合うとすれば老化やボケを促進する可能性が高いので、意図的に避けたいところです。やはり、文字入力はWordで、表計算はexcelで、写真はJTRIMで、ブログはぷららブローチで、シングルタスクで行えばいいのです。ばらばらに個別に処理しておいたファイルを、あとからまとめればいいのです。これを同時に全自動でマルチタスク処理しようとするのは便利ですが、頭をひどく悪くしますので、厳に慎みたいところです。