昨日は、知り合いの私立大学准教授から電話がかかってきて、「講義に使う映像教材を作成したいんだが、ビデオカメラで撮ったハイビジョン映像をPCに取り込んで編集してDVDに焼く方法を教えてほしい。」とのことであった。私は、そういうことは、まず無理だと思っていたのですが、とにかく自宅に来てくれろということだったので、昨日の3時ごろに自宅に行きました。案の定、そのPCは5年ほど前に購入したもので、XPのsp2で恐らくCPUが1.8GHZ程度でcelelonM、メモリはせいぜい1GB程度だったので、こりゃあ無理だわ!と直感的に思いました。
機種はビクター製品で、Victor・JVC GZ-E565-Tでしたが、とにかく、その付属の動画取り込みソフトをPCにインストールして動画を取り込んでほしいということだったので、やってみましたが、プレビュー画面では音声が途切れまくっていて殆ど内容が聞き取れませんし動画はカウカクと時々止まりながらも再生が辛うじてできているようなひどい状況でした。私は、「こりゃあとても編集どころか、取り込みですら無理ですよ。内容が聞き取れないんじゃあね。こんなので50分間もの動画の必要な場面を切り出すような作業は、まあ不可能に近いですよ!」と率直に申し上げました。
そこで、こういうこともあろうかと予想して、アナログキャオプチャーボードを持ってきていたので、これを接続しますと、USB端子に差し込んだとたんに認識はしたのですが、動画編集ソフトが作動しませんでした。おかしいなと思ってUSB端子を調べてみると、なんと、これは延長して4分岐したUSB端子だったのです。当然、電力不足で認識できなかったのですから直に接続するとやっと認識して、ビデオカメラの動画が取り込めました。
このように、最近のハイビジョンカメラは価格が安い割には、非常に画質が優秀で手ぶれも起こらずに30倍ズームとかも当たり前で驚異的な性能なのですが、如何せん、これをちょっと古いPCに取り込むのは不可能に近いのが玉に瑕です。結局、ハイビジョンではなくて最終的には720×480ピクセルの粗い映像になってしまったわけであり、その点は残念ですが仕方がないのです。
私はそういうことがありますから、自分ではハイビジョンのビデオカメラは購入してはいても、1280×1024ピクセルでしか撮影しないのです。そうすれば、余裕でcelelon2.5GHZのCPUでメモリが500MB程度の貧弱なPCでも下記のような動画が作成できるのです。