病弱な私にとっては、根気と体力勝負の株式投資よりも、知的財産の構築のほうが遙かに幸せになれる気がします。たとえば、最近の総選挙では自公圧勝で安倍景気による株価の上昇が起こり、幸運にもかなり収入のあった人がいるはずです。けれども、その人は、それ以前に民主党政権3年半の経済政策の失政による円高不況によって、かなりの損を蒙っていますから、差し引き勘定ではトントか或いは未だ少しマイナスであって、来年１月２月に賭けることになるでしょう。
それで、安倍内閣が日銀の金融緩和か何だか、博打みたいな政策を進めても、恐らく早晩ゆり戻しがきて、得するか損するのか、新聞では楽観的な予測をしていますが本当のところは誰もわかりません。
国内のこんなに長引く不景気な世の中で、中国・韓国との摩擦の収集がつかないまま、且つアメリカの財政の崖問題も重なっていて予断を許さない国際状況の下で、独り株価や円安のみが年末の納会で史上最高値だと喜んで閉じたのですが・・・これで大儲けできるといういう考え方はできるのか？できないのか・・・定かではありません。
それに、私のような不健康な身体状況で、1年中、休み無くパソコンの前でレートの上がり下がりに一喜一憂するような睨めっこの毎日を続ければ、次第に夜更かしと興奮が連続して、夜の１時〜２時ごろに心臓の鼓動がむやみにドクドクと速く打ち続け、あと少しで脳溢血や心臓麻痺で倒れる可能性がないとも限りません。そして、新聞をくまなく読んで、少しでも欧州あたりの金融情勢が悪化しないか、あるいは世界平和が続くように目を皿のようにして、血眼で記事を眼で追って、少しでも投資に不利な記事があれば見つけ出して対策を講じるでしょう。・・・これは、あくまでも、私のような不健康な身の場合に限定されますので、もとより健康な人には全然関係のない話ですが・・・。
従って、私なんかが、株式投資で一攫千金を狙おうとするならば、余程心身の健康状態に気をつけて体力増強に励まないと目的達成は覚束ないでしょう。金儲けのやり方は、優れて生き方の問題ですから、人それぞれ千差万別であって、これが良い、これが悪いというものでは決してありませんが、株式投資に限って云えば、やはり健康不安のあまり無い方が、そんなにのめりこまずに適当に気長く取り組まれたら、そのうち来年の後半ぐらいから日本の景気や世界情勢が安定してきたときに、順調に収入が増えていくでしょう。
私はというと、現在は、もうそのような金儲けの取り組みは体力的にとても出来ないので控えておりますが、知的財産の方はせっせと溜め込んでおります。つまり、無料ブログでどんどん投稿して自分の思索の世界を広げております。１つのサーバーでブログを3つぐらい立ち上げますと、毎日わずかでも記事を投稿しているとして、１つのブログについて２日に１篇で毎月15日分の原稿料で1000円ぐらいの値打ちがあるとしますと、3000円です。これは、仮にアフィリエイトで稼げるという意味で考えてもいいのですが、つまりは知的財産の値打ちなのです。
そして、無料サーバーが、Byethost、Zymic、Capnix、Awardspace、EUPN、BIZ、Batcaveだったとします。そうすると、1か月に21,000円の収入がありますので、1年間で252,000円の収入があるのです。そうすると、へたな投資をしているよりかは、はるかに知的財産を増殖することになるのですし、登録が抹消されない限りネット上に原稿が残るので、株のように一瞬にすべての価値が下がるとか言う心配が無いのです。知的財産は一瞬にして価値が無くなって・・・なんてショックは、まず無いはずです。
株式投資は、本人がやる気や体力が衰えれば家族が成り代わってマネーゲームができませんから（できないわけじゃあないですが、いきなり投機の勉強はできませんので無知では高い授業料を払うのが関の山で大損ですから・・・）やりようがないので売却処分しかないので、売却金は生活費に消えて無くなっておしまいです。金は天下の回り物ですから・・・。なんともむなしいお話です。
ところが、ブログ投稿の場合は、余程寝たきりにならない限り、あるいは筆不精にならない限りは、病気であっても口述筆記でもして何年かは妻が投稿を引き受けていくことは可能ですので、赤の他人様に読まれ続け、わずかでも細々とでも収入を得ることができます。 これは、我ながら素晴らしい考えだと自画自賛しています。
2012年度の芥川賞作家の田中慎弥さん、 円城塔さん及び直木賞作家、葉室麟さんはプロの作家ですが、もったいなくも、その栄光にあやかって執筆を続けたいと思っております。
本年度はご購読誠に有難う御座居ました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012.12.30 記 井波 順一郎